皆様こんばんは。東洋堂整骨院の渡邉です。
今回は手首の痛みについて、お話していきたいと思います。
最近患者様や、友人から手首が痛いという言葉を耳にします。
手首が痛いという言葉だけでは何が原因で痛みがでているのかはわかりません。
手首の症状だけでも、捻挫、亜脱臼、骨折、ガングリオン、腱鞘炎、キーンベック病、
手根管症候群、TFCC損傷、関節リウマチなどがあります。
このように手首の痛みが発生する原因は多々ありますが、基本的には
手首にある神経に刺激を与えることで痛みが発生します。
手首には3つの神経が通っています。
親指側を通る橈骨神経 真ん中を通る正中神経、小指側を通る尺骨神経
例外はありますが、基本的に痛む場所に対して異常がおこっていますし、
原因も変わってきます。
まず親指側の手首が痛い場合です。
手根管症候群、ドケルバン腱鞘炎が考えられます。
☆手根管症候群
手根管症候群は、掌側の親指から薬指まで支配する正中神経が手根管で圧迫され
親指側の掌から、手首にかけて痺れを感じるのが特徴的です。
☆ドケルバン腱鞘炎
手首の腱鞘炎で最も多いのがドケルバン腱鞘炎です。
親指はよく使う場所なのでスマホ操作、パソコンの入力作業で
親指を酷使する方は要注意です。
痛みがある方はテーピングやサポーターを活用しましょう。
次に手首の真ん中辺りに痛みがある場合はキーンベック病が考えられ、
しこりがある場合はガングリオンが原因として考えられます。
☆キーンベック病
月状骨という手の骨がつぶれてしまい手の甲に痛みがでます。
月状骨に血行障害が起こり栄養が届かず骨が壊死してつぶれてしまいます。
☆ガングリオン
ガングリオンとは関節周辺に出来る腫瘤の事をいい、大きく肥大してしまうこともあります。
一般的には若い女性に多く見られ、無症状の場合もありますが、
神経を圧迫すると強く痛みがでる場合もあります。
基本、注射器で中身を抽出するだけで治りますが再発することも多いです。
小指側の手首が痛い場合はTFCC損傷が考えられます。
☆TFCC損傷
TFCCとは三角線維軟骨複合体の略称で尺骨と手の骨を繋ぐ靭帯や軟骨で構成されています。
テニスなどの手首をよく使うスポーツで多くみられ、手首を小指側に曲げると痛みが増します。
治療は基本的に3か月を目安にサポーターを着用しての安静となります。
上記のように手首の痛みだけでも色々な原因が考えられます。
ご自身だけでは判断せずに痛みが中々治まらない場合はいつでもご相談下さい。