更新2025/1/24
・妊娠中のお腹の重みで肋骨まわりが痛み、日常生活に支障をきたしている
・安心して使える薬やセルフケア方法がわからず、不安が募っている
・赤ちゃんへの影響を考えると、受診のタイミングが判断できない

肋骨まわりが痛くて生活に支障が・・・

お悩みを解決できる記事を用意しました。
この記事で紹介する「セルフケア&予防方法」を実践すれば、初めて妊娠中の肋間神経痛を無理なく和らげることができますよ!
なぜなら、実際に当院で来院した妊婦の患者さまの経験を元に記事を作成しています。
記事前半では「妊娠中に肋間神経痛が起こる原因」について、後半では「具体的なケア方法やサービスなどの活用法」を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
この記事の内容を理解して、妊娠中でも無理なく痛みを抑えて快適な生活を送りましょう!
すぐに「具体的な予防・ケアのコツ」について知りたい方は、どうぞ!

目次
肋間神経痛の定義と症状

肋間神経は胸郭(胸の骨格)を取り巻く筋肉や骨、靭帯などと密接に関わっています。呼吸や姿勢の変化によって肋骨が動くと、肋間神経を刺激しやすくなるため、痛みが増幅されやすいのです。さらに日常生活での負担(長時間の悪い姿勢・運動不足・ストレスなど)も、肋間神経の周辺組織を緊張させ、痛みを引き起こす原因となります。
姿勢の悪さ:デスクワークなどで猫背になりがちな方は、肋間神経周囲の筋肉に負担がかかりやすく痛みが出やすい。
運動不足:筋肉の柔軟性が低下し、神経や血管を圧迫しやすくなる。
「肋間神経痛」と一括りに言っても、実際には筋肉痛や骨の炎症、あるいは内臓疾患などが原因の場合もあります。そのため、「胸周りが痛い=肋間神経痛」と自己判断するのは危険だという意見も正当です。実際、心臓や肺の疾患でも似た痛みが生じることがあります。ですから、長引く痛みや呼吸困難を伴う場合は、必ず医療機関で診断を受ける必要があります。
肋間神経痛の基本的特徴は、肋骨に沿う神経が刺激されることで起こる鋭い痛みと、呼吸や体幹の動きによって痛みが悪化しやすい点にあります。

子宮の拡大と圧迫感
妊娠中期以降は、拡大した子宮が肋骨や神経に圧迫を与え、特有の痛み(肋間神経痛など)を感じやすくなります。
ホルモンバランスの変化
リラキシンなどのホルモン分泌が増加し、関節や靭帯がゆるみやすくなる結果、姿勢の変化や筋肉への負担が増大。
姿勢や重心の変化
お腹が大きくなるにつれて腰が反りやすくなり、背中から肋骨まわりの筋肉・神経に負荷がかかりやすい。
妊娠中のホルモンの影響で、骨盤が緩むことや、腹部の増大で体のバランスが崩れることによって腰痛が起こる。
リラキシン、プロゲステロン、エストロゲン等のホルモンの影響で、骨盤が緩むことや、腹部の増大で体のバランスが崩れることによって起こる。
妊娠中のマイナートラブルとは、妊娠によるホルモンの変化や子宮の増大によって生じるさまざまな不快症状のことである。
腰痛は、リラキシン、プロゲステロン、エストロゲン等のホルモンの影響で、骨盤が緩むことや、腹部の増大で体のバランスが崩れることによって起こる。
妊娠中のホルモンの影響で、骨盤が緩むことや、腹部の増大で体のバランスが崩れることによって肋間神経痛が起こることがある。
妊娠中のホルモンの影響で、骨盤が緩むことや、腹部の増大で体のバランスが崩れることによって肋間神経痛が起こる。
妊娠中期と後期に起こりやすい症状として、腰痛が挙げられている。
参照元 公益社団法人 日本助産師会
痛む部位 | 原因 | 特徴 |
肋骨周り | 子宮増大で肋骨・神経の圧迫 | 深呼吸や体をひねる動作で鋭く痛む |
腰や背中 | 重心の変化やホルモンの影響で関節がゆるむ | 日常の立ち座りもズキズキと痛みが走る |
恥骨 仙骨 | 骨盤周囲の靭帯がゆるみ、姿勢が乱れやすい | 歩行時や寝返り時に痛みが増す |
重度な痛み: 日常生活に支障を来たす場合は早めに産科や整形外科を受診し、専門家の指導を受けることが大切。
「痛みが妊娠によるものか判断しにくい」という声がありますが、実際に胸やお腹まわりの痛みは別の病気 (例:帯状疱疹や消化器系トラブルなど)と症状が似ている場合もあります。そのため、妊娠期の痛みすべてを“妊婦特有だから仕方ない”と自己判断するのは危険であり、症状が長引く場合や不安な症状がある場合は専門医に相談することが重要です。
妊娠期特有の痛みは、胎児の成長やホルモンバランスの変化が引き起こす正常な生理現象である一方、他の疾患と症状が似ているケースも少なくありません。
妊娠中に肋間神経痛が起こる主な原因

子宮の拡大
妊娠の進行に伴い、子宮が大きくなることで肋骨や神経に圧力がかかりやすくなります。
特に後期になると、呼吸が苦しくなるほど胸郭が広がりにくくなるケースもあります。
体重増加による負担
妊娠中は体重が増えやすく、それに伴い姿勢が変化し、骨格や神経、筋肉に追加の負担がかかります。
急激な体重増加は、痛みのリスクをさらに高める原因となります。
妊娠中に自然と起こる子宮の増大や体重増加は、赤ちゃんの健全な成長のために必要な変化ですが、同時に周辺組織への圧迫を強めて痛みを引き起こしやすくなります。
リラキシンの分泌増加
妊娠に伴い分泌量が増えるリラキシンが関節や靭帯をゆるめ、骨格の安定が一時的に損なわれやすくなる。
肋骨周辺や胸郭付近の筋肉・靭帯がいつもより不安定になり、わずかな動きでも痛みを誘発しやすい。
妊娠期に大きく変動するこれらの女性ホルモンは、血流や自律神経にも影響を与え、痛みに対する感受性を高めることがある。
疲れやストレスが蓄積しやすくなり、痛みを感じやすい状態になりがち。
妊娠中のホルモンの変化は、赤ちゃんを迎えるために必要不可欠な身体調整ですが、その結果として靭帯や関節のゆるみが生じ、痛みを感じやすくなることがあります。
姿勢の変化
お腹が大きくなるにつれ重心が前方に移動し、腰や背中、肋骨周辺に負担が集中。
反り腰になりがちで、筋肉や神経が圧迫されやすくなる。
ストレスの増大
妊娠による体調変化や出産への不安が精神的ストレスを高め、自律神経の乱れを招く
自律神経の乱れは痛みの閾値を下げ、軽い刺激でも痛みを感じやすくする。
妊娠による姿勢の変化とストレスは、妊婦さんが抱える痛みや不調の大きな原因です。
妊娠中の肋間神経痛の対処法と薬のメリット・デメリット

薬の制限があるためセルフケアが有効
妊娠中は胎児への影響を考慮し、一部の鎮痛薬や抗炎症薬の使用が制限されます。
痛みの程度や症状をセルフケアでカバーできれば、不要な薬の使用を減らせるというメリットがあります。
冷罨法・温罨法が痛みを和らげる理由
冷罨法: 急性期の痛みや炎症が強いときに血管を収縮させ、痛みを一時的に緩和します。
温罨法: 慢性的な痛みや筋肉のこわばりがある場合に血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
ストレッチで負担を軽減
妊娠中に崩れやすい姿勢を補正し、周囲の筋肉をほぐすことで、肋間神経への圧迫をやわらげます。
軽度のストレッチであれば家庭でも無理なく実践でき、継続することで効果が高まりやすいです。
冷罨法・温罨法・ストレッチなどのセルフケアは、妊娠中の肋間神経痛に対処する際に大きな助けとなります。ただし、痛みが強い場合や長期化する場合は、妊娠中に使用可能な薬や専門的な治療が必要となるケースもあるため、産科医や整形外科医と相談しながら安全な範囲でケアを行うことが重要です。セルフケアと医療機関のサポートを上手に組み合わせることで、より安心して快適なマタニティライフを送ることができます。
薬の胎児への影響
妊娠中は胎児への影響を考慮する必要があり、鎮痛薬の中には奇形リスクや胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があるものがあります。
アセトアミノフェンは比較的リスクが低いとされますが、絶対に安全とは言い切れず、医療者の判断が不可欠です。
使用量と使用期間の制限
痛みが続くからといって安易に量を増やしたり、長期間服用すると副作用リスクも高まります。
特に妊娠後期では薬物の影響が出やすいため、服用期間とタイミングに注意が必要です。
妊娠中の肋間神経痛に対する薬物療法は、リスクとベネフィットを慎重に考慮する必要があり、アセトアミノフェンなど比較的安全とされる薬でも自己判断での使用は避けるべきです。痛みの程度や妊娠の状況に応じて、産科医や専門医と相談しながら適切な薬を選び、用法・用量を守ることで、母体と赤ちゃんの健康を最優先に痛みの管理が可能となります。
・薬の使用を抑えられる
妊娠中は服用できる薬が限られますが、整体や鍼灸であれば、薬に頼らず痛みを軽減できる可能性があります。
・身体全体のバランスを整えられる
肋間神経痛だけでなく、妊娠に伴う腰痛やむくみなど、他の不調もあわせてケアしやすいのが大きな特徴です。
・リラクゼーション効果も期待できる
鍼灸は自律神経を整えたり、整体は骨盤や背骨の歪みを正したりすることで、心身のリラックスにもつながる
・施術の制限がある
妊娠週数やお腹の大きさによっては、一部の施術姿勢や刺激が制限される場合があります。
・施術者の技術に差がある
妊婦さんの施術経験が豊富なところを選ばないと、施術が合わない・不十分なケアで終わってしまうことがあります。
・保険適用が限定的
妊婦さんに対する整体や鍼灸は、保険がきかない場合も多いため、費用が自己負担になる可能性があります。
妊婦さんの肋間神経痛に関する体験談・口コミ

向島の方から来た患者さま。妊娠中に脇腹が痛くなり、首から肩甲骨にかけての痛みも訴えていた。最初は脇腹全体が痺れていた。治療は針とカッピング、中医学を用いて行われた。5〜6回の治療で症状が改善し、現在はほとんど痛みがない状態である。
この患者さまは妊娠がかなり進んでからの来院だった。痩せ型の人は症状が出やすい傾向がある。妊娠が進むにつれて腰が弱くなり、歩くことで脇腹の痛みが悪化した。最初は首と肩甲骨の痛みを訴えていたが、実際は脇腹の問題も併発していた。11月頃に2回ほど来院し、その後定期的な治療を行った
治療では母体のツボ、脇腹のツボ、背中全体、特に腎臓周辺のツボを使用した。妊婦はうつ伏せになれないため、側臥位で治療を行った。片側を治療した後、反対側も同様に治療し、1回の治療で1回半程度の時間をかけた。また、安保(温熱療法)も併用した。
※当院の先生の体験談です
口コミ
肩甲骨を動かすストレッチや、肋骨周りの筋肉をほぐすマッサージが効果的だったという意見がありました
また、温湿布や冷湿布を使用することで、痛みが和らいだという口コミもありました。
妊娠中は、身体を冷やさないようにすることが大切なので、温かい服装を心がけたり、湯船に浸かるのも良いでしょう。
予防・ケアするコツ


正しい姿勢って??
立っている時の姿勢
足幅は肩幅程度に開く
- バランスを取りやすくし、身体を安定させるために足幅は肩幅ほどに開き、両足に体重を均等にかけます。
膝を軽く緩める
- 膝をピンと伸ばしきると、腰が反りやすくなるため、ほんの少しだけ緩めることで腰への負担を減らせます。
お腹を引込めようと意識しすぎない
- 妊娠中はどうしてもお腹が前に出ます。無理にお腹を引っ込めようとせず、お腹の重みを受け止める姿勢を心がけましょう。
胸を張りすぎない(反り腰を防ぐ)
- 妊娠中に「背筋を伸ばそう」と意識すると、過度に胸を張ってしまい、腰に負担をかけがちです。顎は少し引き、胸の高さはほどほどに保つイメージで立つのがベスト。
座っている時の姿勢
お尻を椅子の奥まで入れる
- 椅子に腰掛ける際はお尻をしっかり奥に入れ、背もたれを使って背中全体を預けるように座ります。
足裏は床にしっかり着くように
- 足が浮いたり組んだりすると骨盤が歪みやすくなります。必要に応じて足台やクッションを活用しましょう。
背骨が自然なカーブを描くように
- 猫背や反り腰にならないよう、背骨が軽くS字を描く状態が理想的です。疲れたら背筋を一度伸ばしてリセットし、楽な姿勢に戻すようにしましょう。
寝ている時の姿勢
横向き(シムズ位)を基本に
- 妊娠中期以降は仰向けになり続けると「仰臥位低血圧症候群」を引き起こす可能性があります。横向きで膝を軽く曲げ、お腹の下にクッションを入れると楽になることが多いです。
抱き枕やクッションを活用
- 膝や足首の間にクッションを挟むことで、骨盤や腰への負担を軽減できます。
鍼灸師が推奨する「足三里」や「太渓(たいけい)」など、下半身を中心としたツボへの軽い刺激や温め(お灸など)は、全身の血行を促進し、肋骨まわりの緊張を緩和する助けとなります
正しい姿勢と日常生活での小さなケアを積み重ねることで、妊娠中の肋間神経痛を予防・緩和しやすくなります。
妊娠によるホルモンバランスの変化
妊娠中はホルモンの変動が激しく、気分の浮き沈みや不安感が増しやすい状態です。
ストレスが高まると、交感神経が優位になり、筋肉が緊張し痛みが増幅されやすくなります。
ストレスを抱えていると、呼吸が浅くなりやすいので胸や肩まわりがこわばる傾向にあります。
深い呼吸は肋間神経周囲の血流を高め、痛みを緩和する効果があるため、リラックスが不可欠です。
鍼灸の観点では、手や足、耳のツボを刺激することで自律神経のバランスを整えられ、ストレス緩和が期待できます。
例:耳の「神門(しんもん)」や手の「労宮(ろうきゅう)」を軽くマッサージすると、リラックス状態を促しやすいとされています。
お灸で温めることにより、血液循環や自律神経に働きかけることもありますが、もぐさの匂いによってリラックス効果が期待できます。
ストレスとリラックス方法を取り入れ、お灸やツボ刺激などで自律神経を整えることが、痛みの予防・緩和に効果的です。
類似症状と受診のタイミング

痛みの性質と部位が異なる場合がある
帯状疱疹: 水ぶくれを伴う発疹が特定の神経領域に沿って現れるのが特徴です。痛みはピリピリと表面を刺すような感覚が多く、皮膚症状との併発が決定的な違いです。
狭心症: 胸の中央付近に圧迫感や締め付け感を感じることが多く、運動時やストレスがかかった時に痛みが誘発されるのが特徴です。
妊婦は症状があいまいになりやすい
ホルモンバランスの変化や体重増加によって、筋肉・神経への負荷だけでなく血流や免疫力にも影響が及び、似たような痛みが出やすくなります。
※自己診断で「肋間神経痛だろう」と決めつけると、重篤な病気を見逃すリスクが高まります。
鍼灸師は脈診・腹診などを通じて全身状態を把握し、痛みの原因が局所的な神経痛だけでなく、内臓や気血のバランスの乱れに起因していないかを見極めます。
帯状疱疹など皮膚症状を伴う場合は、皮膚やツボ周辺の抵抗感(圧痛や熱感)が顕著になります。
狭心症が疑われる場合、心包経(しんぽうけい)や心経(しんけい)と呼ばれる経絡に異常反応が見られることがあります。
肋間神経痛と類似の症状を引き起こす病気には、帯状疱疹や狭心症など多岐にわたる可能性があり、妊娠中の体調変化を考慮すると、自己判断が難しくなる傾向にあります。
重大な疾患の兆候である可能性
狭心症や心筋梗塞、肺塞栓など、一刻を争う病気の初期症状が胸部の痛みとして現れることがあります。
妊娠中は血液量や循環動態が変化し、通常よりもリスクが高まるケースがあるため注意が必要です。
急激な変化は見過ごしやすい
妊娠中はホルモンバランスが変わり、疲れやすさや息切れを「妊娠のせい」と思い込みがちです。
しかし、痛みや息苦しさが急激に悪化する場合は、肋間神経痛以外の深刻な原因が隠れている可能性があります。
妊娠中の患者さんから強い痛みの訴えがある場合、鍼灸師は無理に施術を行わず、早めに専門医へ紹介をさせて頂きます。
呼吸困難や強い息苦しさ
激しい胸の圧迫感・締め付け感
めまい・意識が遠のく感覚・冷や汗
脈の乱れ・動悸の激しさ
鍼灸師としても、危険サインを見逃さず適切な医療との連携を図り、妊婦さんが安全に過ごせるようサポートしています。
セルフケアの具体的手順

イスに浅めに座る
背筋を伸ばし、足裏は床につけ、安定した姿勢をとります。
↓
片手を頭上に上げる
肘を伸ばし、無理のない範囲で上に伸ばします。
↓
ゆっくりと横に倒す
頭上に上げた腕と反対側へ身体を軽く倒し、肋骨の横側が伸びているのを感じます。
3〜5回ほど深呼吸をする。
反対側も同様に
同じ動作を左右交互に行い、各2〜3回繰り返します。
※注意点
痛みが強い場合は、無理に伸ばしすぎず、痛みが軽減しているポジションで止めましょう。
お腹の大きさや妊娠週数に合わせて、安全な姿勢を最優先にします。
妊娠中は肋骨や腹部への負荷が大きくなるため、簡単なストレッチを取り入れるだけでも肋間神経痛の予防・緩和に役立ちます。
肋骨まわりを強く押さず、痛みのない範囲で軽くさすったり、周辺のツボ(肩甲間部や背中側の膀胱経上のポイントなど)を刺激すると効果が得やすいです。
例:痛みが強い場合には、妊婦さん用のクッションを使って横向きになり、肩甲骨や脇腹付近を軽く指圧する方法が有効。
東洋医学では「少陽胆経(しょうようたんけい)」や「厥陰肝経(けついんかんけい)」が肋骨まわりを通ると考えられています。
これらの経絡に対応する背中・脇腹のツボを、温灸や温めたタオルなどでやさしく温めると血行が促進され、痛みの軽減が期待できます。
協力をして頂けるなら旦那さまにマッサージをお願いしてみて下さい。
マッサージによる筋肉の緩和と鍼灸師としては、ツボや経絡を意識した軽い刺激や温熱ケアで、より一層リラックス効果を高めることが可能です。
妊娠中の肋間神経痛対策に役立つサービス・サポーター

☆妊婦への施術経験
妊娠中は通常の施術とは異なり、腹部への圧迫や強い刺激を避ける必要があります。
妊婦さんの症状を多く見ている施術者ほど、安全かつ的確なケアを提供しやすいです。
☆適切な資格・信頼性
鍼灸師や柔道整復師などの国家資格を持つ施術者が在籍しているかを確認すると、安心して通院できます。
実績や口コミ、院内の衛生管理やスタッフの対応なども大切な判断材料です
胎児の成長段階や妊娠週数に合わせた施術プランを提案できるかがポイント
たとえば、横向きや座位での施術、妊婦専用のベッドを用意している院は、母体への負担を軽減しやすくなります
鍼灸整骨院を選ぶ際は、妊婦さんへの施術実績や国家資格、妊娠中の身体に合った施術環境といった要素をしっかり確認することが重要です。
痛みを和らげるサポートが必要
妊娠中は薬の使用に制限があるため、非薬物的なアプローチが重要となります。
妊婦帯(マタニティベルト)は腰からお腹を支えるタイプが一般的ですが、肋骨付近をサポートするタイプや、背中全体を支えるタイプなどバリエーションがあります。
痛みの出やすい箇所や妊娠週数、日常動作に合わせて選ぶことで、姿勢の補正と痛み軽減を両立できます。
サポーターを正しく活用することで日常生活の負担を最小限に抑えられます。
妊娠中の肋間神経痛まとめ
本記事では、妊娠中に起こりやすい肋間神経痛について、私達の体験談と参照文献を元に記事を作成しました。
妊娠中の肋間神経痛を正しく理解し、適切なケアやサポートを受けることで、より快適なマタニティライフを送るための手助けとなる記事になれば幸いです。
妊娠中の肋間神経痛Q&A
妊娠中に肋間神経痛が強く出ると、呼吸をするだけで痛みを感じたり、日常生活に支障をきたすことがあります。鍼灸師の立場から、まずは以下のポイントを意識してみましょう。
- 体勢を整えて安静にする
横向きや楽な姿勢
お腹を圧迫しないように横向きや背もたれのある椅子にもたれるなど、自分が一番楽だと感じる体勢を取りましょう
抱き枕やクッションの活用
横向きになったときに、抱き枕やクッションを使うと、肋骨や腰への負担を和らげられます。
- 冷罨法・温罨法を使い分ける
急な鋭い痛みがあるときは冷やす。
炎症を鎮める目的で、保冷剤や氷嚢をタオルで包んで患部を軽く冷やします。
慢性的な痛みやコリ感が強いときは温める
カイロやホットタオルなどで肋骨まわりをやさしく温めると、血行が促進されて痛みが和らぎます。
- 痛み止めの使用を検討する
アセトアミノフェンなど
妊娠中でも比較的安全とされる薬ですが、必ず主治医の指示のもとで使用します。
使いすぎに注意
服用回数や用量を自己判断で増やさないようにしましょう。
- 鍼灸や整体など専門家に相談
妊婦向けの施術実績があるかを確認
無理のない姿勢で施術を受けられるか、妊娠週数に合わせて刺激量を調整できるかを事前に確認しましょう。
- 緊急性が感じられる場合はすぐ受診
呼吸が苦しい、胸が締めつけられる
狭心症や肺に関わる疾患の可能性もあるため、即時に産科や専門医に相談してください。
発疹や高熱を伴う場合
帯状疱疹の疑いもあるため、皮膚科や内科を受診する必要があります。
妊娠による体型やホルモンバランスの変化は、出産後に徐々に元に戻るため、多くの場合、肋間神経痛の症状も改善に向かう傾向があります。ただし、産後は抱っこや授乳など新たな負担が加わるため、個人差が大きい点に注意が必要です。
- 改善が期待できる理由
子宮の縮小
出産後、子宮が少しずつ元の大きさに戻るため、肋骨や周辺神経への圧迫が軽減されやすくなります。
ホルモンバランスの変化
リラキシンやエストロゲンの分泌量が落ち着き、関節や靭帯のゆるみが徐々に回復することで、痛みが和らぎやすくなります。
- 改善しにくいケースもある
授乳・抱っこによる姿勢負担
赤ちゃんを抱く姿勢が続き、首や肩、胸まわりに負荷がかかり続けると、痛みが長引く場合があります。
産後の生活リズムの乱れ
睡眠不足や不規則な食事、ストレスなどが重なると、痛みを感じやすい状態が続く可能性があります。
- 鍼灸師からのアドバイス
産後ケアの重要性
産褥期(さんじょくき)と呼ばれる出産後の回復期に、適度な休息や身体のケアを取り入れることが大切です。
姿勢と骨盤ケア
骨盤が開き、腰痛や肩こりが起きやすい時期でもあります。整体や鍼灸で骨盤・背骨の歪みを整えると、肋間神経痛の回復も早まりやすくなります。
授乳時のクッション使用
授乳クッションを使い、肩や胸に余計な負担がかからない姿勢を保つことで、痛みの慢性化を防ぎやすくなります。
最後まで記事を読んで頂き感謝をします。何か妊娠中でお困りごとがあればお気軽に当院へお問い合せをして下さい。