江東区南砂と東砂と塩浜の成竹鍼灸整骨院グループ

  • 成竹鍼灸整骨院

    東京都江東区南砂3-8-3
  • 成竹東砂鍼灸整骨院

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    東京都江東区塩浜2-11-19

江東区南砂と塩浜に『成竹鍼灸整骨院』を運営しています。交通事故、自賠責、労災、接骨、鍼灸、訪問マッサージ、ストレッチなど行います。

【肩こりに悩む人必見!鍼灸の効果的な使い方】

2023年07月10日
かたこり子
かたこり子

・日々の肩の疲れ

・ストレスでこわばった肩

・一日の終わりに達成感より肩の重さにうんざりしている

鍼灸師ひろし
鍼灸師ひろし

こんな悩みを解決できる記事を用意しました!

鍼灸による肩こりの治療は、無痛で安全、ついでに体だけでなく心まで癒すというメリットがあります。

記事を読むことで、肩こりという問題を「一瞬」だけでなく、「解消」する手段を見つけることができます。

あなたは西洋医学に対する不満や疑問があり、自然治癒力を高める方法に興味があるのではないでしょうか。それだけでなく、全身のバランスを整えることで、健康を向上させます。

記事での実例では、当院に来院された実際の患者さまの体験談を共有します。全員ではありませんが多くの方が肩こりから解放され、再び快適な日常生活を取り戻すことができました。

記事前半では

『基礎知識・原理・効果など』について

記事後半では

『ツボ・鍼灸受ける際の注意点・セルフケア』を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!

鍼灸という伝統的な治療法が、あなたの肩こりの解消にどのように役立つのか、当院の治療実績をベースに詳しく解説します。

「すぐに鍼灸治療の効果について知りたい!」という方は、ここから」どうぞ!”

鍼灸とは何か?【基礎知識】

鍼とは

伝統的な東洋医学の治療法の一つ

鍼は、身体の特定のツボを刺激するために専用の鍼を生体に刺入または接触する治療法です。中国医学等の古典的な理論に基づいており、中国・日本・韓国でそれぞれ発達しました。

鍼とは

主に伝統的な東洋医学の治療法の一つであり、古代の中国で誕生して以来約2000年にわたる歴史が効果のある治療方法だと物語っています。

世界保健機関(WHO)は、鍼が頭痛、坐骨神経痛、リウマチなどの疼痛疾患を含む100以上の疾患の治療に有効であると認めています。 鍼は、薬を飲んだり、手術をしたりする必要がなく、副作用もほとんどありません。そのため、子どもから高齢者まで、幅広い年代の人に対応できます。

※ただし、有効性は治療対象の疾患や個々の症状、患者の体質などによります。鍼が必ずしも全ての人や全ての疾患に対して効果的であるわけではないという点も覚えておく必要があります。

実例

「鍼は、注射と同じように、細い針を身体に刺す治療法です。でも、鍼は薬を使わないので、副作用がありません。また、鍼は注射よりも痛みが少ないです。だから、鍼は、子どもや刺激に敏感な方でも安心して受けることができます。

実例として、慢性的な腰痛を抱える患者さんがいます。患者さんは、通常の医療治療(薬・けん引など)ではなかなか腰痛が改善されず、鍼治療を受けました。治療は数週間にわたって行われた結果、患者の腰痛が大幅に改善され、生活の質が向上しました。

まとめ

鍼は特定の疼痛や疾患の治療に有効な方法として認識されています。これは多くの科学的研究により裏付けられており、特に世界保健機関などの公的機関からも公表されています。

灸とは

健康維持に用いる伝統的な東洋医学の一つ

灸とは、艾(もぐさ)を燃やして、皮膚表面に熱刺激を与える治療法です。艾は、中国原産のハーブで、古くから薬草として使われてきました。主にヨモギを用いられて、芳香成分として精油のシネオールが含まれています。シネオールに炎症や痛みを和らげる作用があります。

灸(きゅう)

病気の治療や健康維持のために用いられる伝統的な東洋医学の一つであり、特定のツボに熱を適用することで体内のエネルギーの流れを改善しようとしますものです。

灸は、体内のエネルギー(気)の流れを調整することで体のバランスを整えるという、東洋医学の基本的な原理に基づいています。伝統的には、ツボへの熱の適用は、気の流れを改善し、血液の循環を促進し、痛みを軽減し、筋肉の緊張を和らげます。

※科学的に証明する十分な臨床試験が行われていないという指摘もあり、治療効果は個々の症状や体質によると言われます。

実例

慢性な肩こりのためお灸を患者さんが受けに来ました。マッサージ屋さんで揉んでもらったけど、症状が改善されなかったとのことでした。

初回で特定のツボに灸をすることで、痛みが軽減し、肩の緊張が和らぐことを感じました。継続して数回で、マッサージでは効果を感じられなかったのですがかなり可動域も変わり効果を感じていただけました。

まとめ

灸は、病気の治療や健康維持に用いられる伝統的な東洋医学の一つであり、特定のツボに熱を適用することで体内のエネルギーの流れを改善しようとする力が働きます。

自然な治療法のメリット・デメリット

身体も性格と同じで急には変われない

鍼灸は、自然な治療法の一つであり、多くの人々によって利用されています。日本における鍼灸治療利用者の特徴に関する調査では、鍼灸治療を受けたことがある人の割合は、男性が約4.2%女性が約6.9%であったことが報告されています

自然療法(鍼灸・漢方など)

メリット

・身体への負担が少なく、日常生活をしながら受けられる

・副作用が少ない

・比較的、費用が安い

デメリット

・即効性は期待できない

・治療期間が長くなる

・個人の状態によっては効果が出にくい

例えて言えば、植物が大きくなることを考えてみましょう。

庭にお花の種を二つ植えました。

一つは早く花が咲く種、もう一つはゆっくりと花が咲く種です。

早く花が咲く種は、まるで魔法のようにすぐに大きくなり、すぐに綺麗な花を咲かせます。でも、その花はすぐに枯れてしまいます

これは薬を使った治療法に似ています。効果はすぐに現れますが、その効果も早く終わってしまうことがあります。

一方、ゆっくりと花が咲く種は、成長するのに時間がかかります。でもその分、根をしっかりと広げて、しっかりとした花を咲かせます。

その花は長く咲き続け、庭をずっと美しく彩りこれは鍼灸のような自然治療法に似ています。

肩周りのメカニズムと肩こりの原因

肩周りの構造

複雑な構造ゆえに問題が生じ易い

肩周りの構造

非常に複雑で、多くの骨、関節、筋肉、靭帯、神経が集まっている。肩の複雑な構造は私たちに広範な動きの自由を与える一方で、肩の問題や痛みの主要な原因ともなっている。

骨格構造: 肩周りの骨格は肩甲骨、鎖骨、上腕骨の三つの主要な骨から成る。

関節: 肩は体内で最も可動範囲の広い関節である。鎖骨と肩甲骨の間の肩鎖関節と、肩甲骨と上腕骨の間の肩甲上腕関節によって可能になっている。

筋肉と靭帯: 四つの筋肉と腱(回旋筋腱)が肩の安定と動きを制御する。筋肉は上腕骨を肩甲骨の窩に対して中心に保つ役割を果たす。

神経: 肩周りの神経は、筋肉の動きを制御し、肩と腕への感覚を伝える。主な神経は脊髄から出てきて、肩と腕を通過する。

参考

肩関節脱臼は複雑な構造の一部が機能しないときに起こる一例である。肩関節は体内で最も可動範囲の広い関節であるため、脱臼しやすい関節でもある。

回旋筋腱の一つが破れると、肩の安定性が損なわれ、脱臼を引き起こす可能性がある。また、肩甲骨が正常に動かない場合、上腕骨が正常に動かなくなるため、運動不足や筋力低下が原因で肩こりや痛みが生じることがあります。

まとめ

肩周りの構造は多くの骨、関節、筋肉、靭帯、神経から成り立っており、全てが連携して動作している。これにより、私たちは広範な動きをが可能になる。しかし、複雑さから肩の問題や痛みが生じる可能性も高いのです。

筋肉量

肩周りの筋肉量は少ない

例えば

筋肉量は次のように計算できます。(例は体重60kg・体脂肪率25%の場合)

体重×体脂肪率=体脂肪量   (例:60kg×25%=15kg)

体重−体脂肪量=除脂肪量   (例:60kg-15kg=45kg)

除脂肪量×0.5=筋肉量     (例:45kg×0.5=22.5kg)

体重から脂肪を引いたときに残るのが除脂肪量で“筋肉”と”骨や内臓など”です。それらの重さはだいたい1:1と言われているので除脂肪量に0.5を掛けると筋肉量を出せるとされています。

下半身の筋肉量は約60〜70%で仮に約60%として、上半身が約40%の半分の約20%が肩周りの筋肉量と仮定します。

(例は体重60kg・体脂肪率25%の場合)の肩周りの筋肉量は約4.5kgとなります。

※あくまで、一つの想定で算出した場合になります。すべての人の当てはまるわけではありません。

肩の筋肉群は、回旋筋腱板が重要で、これは4つの筋肉、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の腱から成ります。これらの筋肉は上腕骨を肩関節窩にしっかりと固定します。

長時間の同じ姿勢

さまざまなリスクの可能性が増える

長時間の同じ姿勢だと・・・

筋骨格系の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、肩こり、腰痛、関節痛、そして長期的な健康問題、如く、変形性関節症や心血管疾患のリスクを増加させることが確認されています。

筋肉の機能低下が起こる: 座っている時間が長いと、主に下半身の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリング、臀部筋)が長時間にわたり非活動状態となり、筋力が低下します。これにより筋肉の萎縮を引き起こす可能性があります。

姿勢の悪化: 長時間座っていると、自然と背中が丸まり、頭が前に出る姿勢になりがちです。これは「前かがみの姿勢」または「デスクワーカーの姿勢」とも呼ばれ、肩や首の筋肉に余計なストレスを加え、痛みや不快感を引き起こす可能性があります。

長時間の腰を曲げた姿勢が続き、靭帯が変形した場合、それをカバーするために背中の筋肉が必要以上に働いてしまいます。

同じ姿勢の筋肉が正常に戻るには7時間必要になります。 その間、脊椎の安定性は低下し、線維輪の損傷リスクは一時的に増加します。

心血管疾患のリスク増加: 長時間座ることで下半身の筋肉の活動がなくなります。下半身が筋肉の6〜7割を占めています。よって血流が悪くなり、心臓に送られる血液量が減少します。これにより、心臓病のリスクが増加する可能性があります。

参考

近年、テレワークやリモートワークの普及により、人々が自宅で長時間座り続ける時間が増えています。その結果、筋骨格系疾患の増加が見られるようになりました。

厚労省ではリモートワークの増加に伴い、2020年と2021年の間に労働者の半数以上が新たに筋骨格系の問題を経験したと報告されています。

まとめ

長時間同じ姿勢を続けることは筋骨格系の健康に悪影響を及ぼし、疾患のリスクを増加させる可能性があると結論づけられます。これはとくに現代の働き方、特にテレワークやリモートワークの増加によって顕著な問題となっています。

防ぐためには、定期的に休憩を取って体を動かす、適切な姿勢を維持する、適度な運動を継続するなどの対策が重要です。

ストレスなどの精神的負荷

自律神経への影響で肩こりが誘発される

ストレスなどの精神的負荷

肩こりの原因の1つです。精神的負荷がかかると、交感神経が優位になり、筋肉が緊張します。結果、肩こりを引き起こす可能性があります。

精神的負荷がかかると、交感神経が優位になり、副交感神経の活動が低下します。副交感神経は、筋肉の緊張をほぐしたり、血行を促進したりする作用があります。そのため、副交感神経の活動が低下すると、筋肉が緊張し、血行が悪くなります。結果、肩こりを引き起こす可能性があります。

また、精神的負荷がかかると、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは、筋肉の分解を促進する作用があります。そのため、コルチゾールの分泌量が多いと、筋肉が分解され、肩こりを引き起こす可能性があります。

補足:僧帽筋の酸素消費量の減少が考えられるに加え、脳機能の不具合を誘引しているとのデータも論文では見られています。

まとめ

ストレスなどの精神的負荷は、肩こりの原因の1つです。精神的負荷がかかっている場合は、適度な運動や休養をとるなどして、ストレスを解消するようにしましょう。

眼精疲労

眼精疲労と肩こりの間に自律神経による関係

眼精疲労と肩こりとの関係

焦点を合わせる機能、「毛様体筋」の働きによるものなのですが、自律神経系の働きが乱れると、毛様体筋にも影響し、緊張が強まりピントの調整機能が低下するおそれがあります。

眼精疲労と肩こりは、自律神経のバランスが崩れることで生じます。というのも、目の中にある筋肉で毛様体筋(もうようたいきん)は眼球の中にある眼内筋の一つです。水晶体の厚みを調節することでピントを合わせる働きをします。毛様体筋の働きは副交感神経が関わります。リラックスしていることがピントをうまく合わせるには大切です。

PC作業などを長時間続けることによって、毛様体筋は緊張が続いてしまう事によって、目が感じた不調は自律神経のバランスの崩れに直接つながってしまいます。

さらに、眼精疲労になると、首や肩の筋肉が緊張することもあります。これは、目の筋肉の緊張が首や肩の筋肉に影響するためです。首や肩の筋肉が緊張すると、肩こりを引き起こす可能性があります。

まとめ

眼精疲労は、肩こりの原因の1つです。

鍼灸治療の肩こりに対する効果とは?

なぜ鍼灸が効果があるのか?

鍼灸は肩こりに効果が期待できます。

鍼灸治療は肩こりに効果的であり

筋肉の緊張の緩和、血行促進、そして自律神経の調節に対する効果が挙げられます。

筋肉の緊張の緩和: 鍼灸は、特定のツボに刺激を与えることで筋肉の緊張を和らげ、筋肉の硬直や疼痛を緩和することが確認されています。

血行促進: 鍼灸治療は血液の循環を改善する効果もあります。血行が良くなると、酸素や栄養素が体全体に効率的に運ばれ、筋肉の回復が促進されます。これにより、肩こりの症状が軽減される可能性があります。

自律神経の調節: 鍼灸治療は、自律神経系に影響を与え、ストレス反応を抑制する効果があります。これにより、ストレスによって引き起こされる筋肉の緊張や肩こりを和らげる可能性があります。

また、東洋医学の観点からですと人の身体には気が流れています。健康な人は気の流れが良い=元気(げんきの漢字に気が使われているのも東洋医学の気の流れによります)肩こりのひとはどこかしらで気の流れが悪くなってしまっています。流れが悪くなったことで肩こりという症状が現れているのです。

まとめ

鍼灸治療が肩こりに効果的である理由は、西洋医学の観点から筋肉の緊張緩和、血行促進、そして自律神経の調節によるものであると結論付けることができます。これらの効果は、数多くの研究により支持されており、鍼灸が肩こりの緩和に有効な治療法であることを示しています。したがって、肩こりの予防や治療に鍼灸を含めることを考慮する価値があると言えます。

効果が出るには何回通院すればいいの?

6回〜10回です。

鍼灸による肩こりの改善には

個々の状況によりますが、概ね6回から10回程度の通院が一般的としています。

慢性的な肩こりに対する鍼灸治療の効果が見られるまでの期間については個人差がありますが、一般的には6回から10回の治療が効果を見る一つの目安とされています。ただし、これは慢性的な肩こりを持つ一般的な患者の場合であり、症状の重さや個々の体質により異なります。

加えて、鍼灸治療はあくまでも症状の改善を補助するものであり、根本的な改善には生活習慣の見直しも重要です。

肩こりの原因がストレスや姿勢の悪さなど、生活習慣によるものである場合、それらを改善しない限り、鍼灸治療だけで症状が完全に改善することは難しいという点も覚えておきましょう。

実例

Aさん(40歳女性、事務職)は、長時間のパソコン作業による肩こりで鍼灸治療を受けることにしました。彼女は週に一度のペースで当院に通い、6回目の治療後に肩こりの軽減を感じるようになりました。ただし、完全に症状が消えたわけではなく、彼女はパソコン作業時の姿勢改善やストレッチなど、生活習慣の改善にも取り組むことでより一層の改善を目指しています。

実際に当院ではぎっくり腰・背中や寝違えなどは2~3回で済みます。早いときは1回で終わることもあります。 逆に症状の根本が自律神経や内臓など奥深くにある場合の慢性症状は10回以上かかることもあります。

まとめ

鍼灸による肩こり改善には、概ね6回から10回程度の通院が必要とされていますが、個々の症状や体質、生活習慣などにより異なります。また、鍼灸治療はあくまで補助的なもので、生活習慣の改善が根本的な改善に繋がります。したがって、治療だけでなく日々の生活習慣の見直しも重要であると言えます。

鍼灸の効果の持続期間は?

一般的には治療後2週間

鍼灸による肩こり、効果の持続期間

個々の状況や治療頻度によりますが、一般的には治療後2週間から1ヶ月程度とされています。

鍼灸の効果は症状や体質、治療頻度などによって異なりますが、一般的には治療後2週間から1ヶ月程度続くとされています。

ただし、これはあくまで目安であり、慢性的な肩こりの場合や、肩こりの原因が改善されない場合(例えば、慢性的なストレスや不良姿勢など)は、症状が再発する可能性もあります。

実例

Bさん(50歳男性、ドライバー)は長時間の運転による肩こりで鍼灸治療を受けました。彼は週に1回、鍼灸治療を受けており、治療直後から肩こりが軽減すると感じました。効果はおおよそ2週間持続しました。

しかし、長時間の運転を続ける生活習慣が変わらないため、次回の治療までの間に肩こりが再発しました。治療の効果がある一方で、根本的な原因が改善されなければ症状が再発しやすいという事例です。

まとめ

鍼灸による肩こりの症状改善の持続期間は個々の状況や治療頻度によりますが、一般的には治療後2週間から1ヶ月程度とされています。しかし、慢性的な肩こりやその原因が改善されない場合、症状は再発する可能性があるため、鍼灸治療と並行して生活習慣の見直しや改善も重要と言えます。

今すぐ肩こりを和らげたいタイプ別に効くツボ5選

ストレス軽減のツボ:内関(ないかん)

デスクワーク途中でも押せるツボです。

内関(ないかん)というツボ

鍼灸や指圧による刺激が、肩こりを軽減するだけでなく、ストレスを軽減する効果も期待できます。

内関(ないかん)は、手の甲側、中指と薬指の間、手首から約2寸上(一寸は親指の関節の一つ分を指し、大体の目安としては3cm)に位置するツボで、伝統的な中国医学においては心経に属します。心経は、精神的な状態と強く関わっているとされ、そのため内関はストレスや不安、焦燥感などの精神的な不調を和らげる効果があるとされています。

また、内関は全身の血行を良くし、筋肉の緊張を和らげるともされており、これが肩こりの軽減に繋がります。

中国医学や鍼灸治療の観点からは、内関の刺激が肩こりやストレスを軽減する可能性があると言えます。

実例

Cさん(35歳女性、教育職)は、仕事のストレスと長時間のパソコン作業による肩こりに悩んでいました。

彼女は、職場で簡単にできるセルフケアとして、内関のツボ押しを試みました。数日間、毎日数分間内関をマッサージすると、肩こりが和らぎ、同時に心地よいリラクゼーション効果も感じるようになりました。

まとめ

内関(ないかん)は肩こりとストレスを軽減するツボとして知られています。中国医学や鍼灸治療の観点から見ると、ツボの刺激は血行を良くし、筋肉の緊張を和らげ、精神的な状態を改善する効果があるとされています。

※ただし、その効果は個人差があり、現代医学的なエビデンスはまだ不十分であるため、理解しておく必要があります。

巻き肩や猫背に効くツボ:肩井(けんせい)

肩の位置を正常な場所に戻してくれるツボ

肩井(けんせい)というツボ

肩こりや巻き肩、猫背の改善に効果的なツボとして知られています。

肩井は、肩甲骨の外側端、鎖骨と肩甲骨の間にあるくぼみに位置するツボで、この部位は筋肉や経絡が集まる重要な箇所です。肩こりはしばしば肩や首周りの筋肉の緊張や血行不良によって引き起こされますが、肩井への刺激はこの辺りの筋肉の緊張を和らげ、血行を改善するとされています。

また、巻き肩や猫背は肩周りの筋肉のバランスが崩れることにより引き起こるとされますが、肩井への刺激は肩周りの筋肉のバランスを整え、姿勢の改善に寄与すると考えられます。

実例

Dさん(45歳男性、ITエンジニア)は、長時間のデスクワークによる肩こりと猫背に悩んでいました。彼は、休憩時間に肩井のツボ押しを行うようにしました。

数日後、肩のこりが和らいだだけでなく、猫背に対する自覚も少しずつ改善されていきました。彼はこれを契機に、自身の姿勢と生活習慣の見直しにも取り組むようになりました。

まとめ

肩井(けんせい)は肩こりや巻き肩、猫背の改善に効果的なツボとして知られています。ツボへの刺激は、肩周りの筋肉の緊張を和らげ、血行を改善し、姿勢の改善に寄与するとされています。一方で、自己ケアとしてツボ押しを行うことは、自身の体と向き合うきっかけにもなり、生活習慣の見直しや姿勢改善につながることが期待できます。

運動不足のツボ:(太衝・労宮・血海など)

運動ができない時に使ってほしいツボ。

運動不足の症状を改善するため

太衝(たいしょう)、労宮(ろうきゅう)、血海(けっかい)などのツボが有効とされています。

運動不足がもたらす問題としては、血液循環の悪化、筋力低下、体力の低下、むくみ、疲労感などがあります。このような症状を改善するために、体全体の血流を良くするとされるツボ、太衝、郄門、血海などが役立つと考えられます。

太衝(たいしょう)

足の親指の爪の隣、第一趾と第二趾の間に位置するツボで、血行促進や筋肉の緊張緩和、脱力感の改善に効果的とされています。 ”肝”の臓器とつながる代表のツボです。 感情の調整が上手くできていない=ストレスが溜まった状態は”肝”の異常として捉えられ、その反応として、代表のツボである太衝に反応が出やすいということになります

労宮(ろうきゅう)

手のひらを握って薬ゆびが当たる場所に位置し、疲労回復と運動不足を軽減する効果があるとされています。また、睡眠不足などの症状が出たときに治療でもよく使うツボなので、ぜひ覚えておいてください。

血海(けっかい)

内側の太ももの部分に位置し、運動不足による血液の循環不良を改善する効果があるとされています。

実例

Eさん(40歳男性、オフィスワーカー)は、運動不足と長時間のデスクワークにより疲労感とむくみに悩んでいました。

当院で彼に指導をして太衝、労宮、血海のツボ押しを日常的に行うようになりました。数週間後、疲労感が和らぎ、むくみも少し改善されたと感じました。彼はこれを契機に、適度な運動を日常に取り入れることを意識するようになりました。

まとめ

太衝、労宮、血海などのツボは運動不足による症状の改善に役立つとされています。それと並行して適度な運動や健康的な生活習慣の維持も大切です。

冷えに効果的なツボ:足三里(あしさんり)

静脈・動脈・リンパが合流するポイント

足三里(あしさんり)

冷え性の改善に効果的なツボ。伝統的な中国医学の理論に基づくもので、科学的な研究も行われているところです。

足三里(あしさんり)は、中国の伝統医学である中医学における経穴(ツボ)のひとつで、人体のエネルギー流れ(気)を調整し体調を整えるとされています。このツボは、膝の外側、膝頭から一つ下の腓骨の外側の筋肉の上に位置します。

解剖の構造として、足三里のツボ付近を静脈・動脈・リンパがまとまって合流するポイントなので血流が良くなることで冷えの改善に期待ができます。

中国の伝統医学の経験的な知識が主になりますが、近年では科学的な観点からも研究が進められています。例えば、足三里の刺激が自律神経系を調節し、血流改善に寄与する可能性が示唆されています。

※ただし、これは一部の研究結果であり、全ての冷え性の人に等しく効果があるわけではない可能性も考慮しなければなりません。

実例

鍼灸整骨院での具体的な実例としては、冷え性で悩む女性患者に対して、足三里への鍼治療を施すケースが挙げられます。

この女性は、毎晩、寝る前に足が冷たくなるという症状を訴えていました。当院で足三里を中心に数か所のツボに鍼を施す治療を週1回、3か月間行いました。その結果、彼女の冷え性の症状は大幅に改善し、特に寝る前の冷たさが軽減したと報告されました。

まとめ

足三里の刺激は、冷え性の改善に寄与する可能性が示されています。中国の伝統医学の知識と一部の科学的な研究からその効果が推察されており、具体的な患者例でもその効果が報告されています。

手腕の疲れに効くツボ:肩貞(けんてい)

PC作業の人におすすめのツボです。

肩貞(けんてい)

ストレッチ不足による体の硬さや疲れ、特に肩こりに対して効果的なツボとして、肩貞(けんてい)が注目されています。

肩貞は、中国の伝統医学である中医学における経穴(ツボ)の一つで、脇の後ろ側辺りに位置します。このツボは肩こりや背部の疲れを和らげる効果があるとされています。肩貞は、腕を動かしても、正しい位置から移動しないことから名づけられています。

腕への神経・動脈・静脈の通り道にあるツボなので、押すことによって血流が腕に行き渡ります。

事例

肩こりや背部の疲れで悩む患者に対し、肩貞に鍼を施す治療が行われる事例が多々あります。

ある患者は、長時間のデスクワークにより慢性的な肩こりと背部の疲れを感じていました。彼に対して、肩貞と他の数か所のツボに鍼を施す治療を週1回、2か月間実施しました。

その結果、彼の肩こりや背部の疲れは大幅に改善され、日々の生活においてもストレスや不快感が減少したと報告されました。

まとめ

肩貞は、ストレッチ不足による体の硬さや疲れ、特に肩こりに対して効果的なツボである可能性が示唆されています。

鍼灸治療の注意点とリスク、副作用はある?

施術前

包み隠さず、めんどくさがらずお身体の状態を共有してもらう事が治療効果に影響をします。

鍼灸治療を受ける前には、以下の注意点が存在します。

・自己診断

・自己治療を避ける

・食事や飲酒、運動の制限

・現在の健康状態や症状を鍼灸師に正確に伝える

・可能な副作用について理解し、同意を得るなどです。

これらの注意点は、World Health Organization (WHO)公的機関が推奨しているガイドラインに基づいています。

自己診断、自己治療の禁止: これは、医療知識が不足している本人が不適切な診断や治療をすることによって治療効果が下がる、ひどい場合には原因が拡大する可能性のある問題を避けるためです。

食事・飲酒・運動制限: 鍼灸治療前は身体が敏感な状態になるため、飲酒や激しい運動は避けるべきです。また、施術直前に食事をすると、消化不良を起こす危険があります。しかし反対に、空腹状態だと施術後に体調が悪くなるケースもあります。施術の1時間前までであれば施術への影響は少ないため、適度に空腹を満たしておくことをおすすめします。

健康状態や症状の詳細開示: 鍼灸師が適切な治療を提供するためには、あなたの健康状態や症状を正確に理解することが必要です。包み隠さず、めんどくさがらずに伝えて頂きたいです。

可能な副作用について理解し、同意を得る: あらゆる鍼灸施術には副作用のリスクがあります。鍼灸治療も例外ではありません。そのため、治療を受ける前には副作用について理解し、同意を得る必要があります。

例えば

一部の患者が鍼灸治療後に軽度の頭痛や吐き気を経験したとの報告があります。これは身体が治療に反応し、バランスを取り戻そうとしている結果と考えられています。しかし、これらの症状は一時的で、通常は数時間で解消します。これを事前に理解し、同意を得ることが重要です。

体調が悪いときに施術を受けるのは避けましょう。女性の場合、生理期間中や妊娠している方の施術には気をつける点もあります。ご予約の際に施術が可能か確認して、施術を受ける当日にもスタッフに申告することをおすすめします。

睡眠不足の状態で施術を受けると、施術の効果が十分に得られず、ご満足いただけない場合があります。しっかり睡眠をとってからお越しください。

まとめ

鍼灸治療を受ける前には、全ての病歴や現在の薬物使用、体調変化を鍼灸師に正確に伝えることが重要です。これにより、安全で効果的な治療を受けることができ、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。また、患者自身が治療に対する理解と同意を持つことは、適切な治療結果を得る上でも不可欠です。

施術中

いい施術をするには、声がけに従って頂けるといい結果が出やすいです

鍼灸治療中

正確な施術、衛生状態の確保、適切なアフターケアなど、いくつかの注意点とリスクが存在します。これらに気をつけることで、治療中に起こり得る副作用や問題を最小限に抑えることが可能です。

これらの注意点とリスクは、World Health Organization (WHO)など公的機関が提供するガイドラインに基づいています。

正確な施術: 鍼灸師は患者の病状と体質に合わせた適切な刺激を行います。誤った刺激は不快感や副作用を引き起こす可能性があります。

衛生状態の確保: 鍼灸治療は、皮膚を刺す行為により感染症のリスクが伴います。そのため、治療器具の衛生管理や、使用後の処分は適切に行われるべきです。

適切なアフターケア: 施術後の適切なアフターケアが行われない場合、患者は不快感や副作用を経験する可能性があります。

例えば

もう少し奥、もう少し奥…と深く刺しすぎてしまう場合、最悪内臓を傷つけてしまう恐れがあります。

鍼灸治療中の事故として多いのが「気胸」と言って、肺に穴を開けてしまうことです。 胸まわりや背中、肩や首など、肺の近くに深く鍼を打つと事故につながるリスクが大きくなります。 さらに、奥には大切な血管や神経が通っている場所もあるため、間違って傷つけてしまうと内出血や痺れが出ることがあります。

他には肩や首が凝るという方に良かれと思って、首や肩まわりに鍼をたくさん刺したりすると、丈夫な方は平気だったりしますが、繊細な方や体力が弱っている方などは、ふらつきや貧血、のぼせ、頭痛などの症状が出てしまう可能性があります。

これは首や肩だけを刺激しすぎたことによって起こる揉み返しのようなものです。 このように1か所に集中して刺しすぎるとこのような反応が出てしまうことがあります。

また、施術中に患者様が自ら勝手に体を動かしてしまったりすることで鍼が折れてしまう、お灸が落ちてしまって火傷をすることもあります。

まとめ

鍼灸治療中には、鍼灸師の指示に従ってください。 施術中、痛みや不快感を感じた場合は、すぐに鍼灸師に伝えてください。

施術後

一定のリスク・副作用はあります

結論

鍼灸治療には一定のリスクと副作用がありますし、また治療後に注意を払うべき点もあります。リスクは大幅に軽減されます。

世界保健機関(WHO)によると、鍼灸治療におけるリスクと副作用は以下の通りです。

『リスク』

・感染症

・出血

・内出血

・神経損傷

・アナフィラキシーショック

皮膚の感染症: 無菌状態を維持するための適切な衛生管理が行われない場合、感染症のリスクがあります。

内出血:顔面など毛細血管と筋層が狭い場所に起こりやすいです。

神経損傷: 解剖学の理解が浅い鍼灸師が鍼の刺す方向・深さを誤ると問題が発生する可能性があります。

『副作用』

・頭痛

・めまい

・吐き気

・発熱

・筋肉痛

・疲労感

これらのリスクや副作用は、ほとんどの場合軽度で、数時間で治癒します。しかし、重篤な副作用が起こった場合は、すぐに鍼灸師の診察を受けてください。

鍼灸治療後には、以下の点に注意する必要があります。

適度な休息: 治療後は身体が反応しやすい状態になるので、適度な休息をとることが推奨されます。

正しい水分補給: 治療が体内の血液循環を改善するため、正しい水分補給が必要となります。

また鍼灸治療後、2~3時間は入浴を避けてください。

鍼灸治療後、しばらくの間、鍼を刺した部分に痛みや出血が続くことがあります。

事例

鍼灸治療による重大な副作用は稀ですが、実際に問題が発生した例として、鍼灸歴が数年経過した先生が(解剖学の勉学をサボって忘れている)鍼が必要以上に使用され、神経に損傷を与えたケースがあります。 鍼灸師が怠ることなく正しく鍛錬を続けること、鍼の挿入位置と角度を正確に認識することが重要です。

※当院での実例ではなく、他店で筆者が勤めていた時に起きた事例です。

まとめ

鍼灸治療は一般的に安全で鍼効果的な治療法と行われていますが、一定のリスクと副作用が存在します。

鍼以外で肩こりを改善する自宅ケアもチェックして予防

セルフストレッチ

肩こりの緩和と予防に期待ができます。

自宅で行うセルフストレッチは、鍼以外の手段として肩こりの改善に役立ちます。

肩こりは頻繁に筋肉の緊張やストレス、それなりの姿勢などによって異なります。ストレッチングは、これらの問題を改善するための効果的な手段であり、厚生労働省は定期的なストレッチを推奨しています。

以下の効果が期待あります

筋肉の柔軟性を改善:筋肉の緊張が和らぎ、肩こりの軽減につながります。

血流を改善します:筋肉への酸素供給が増加し、筋肉疲労が軽減されます。

肩こりを改善するための
セルフストレッチ

肩甲骨ストレッチ:両腕を前方に伸ばし、手のひらを合わせます。そのまま腕を上げ、肩甲骨が広がるように背中を丸めます。この姿勢を15~30秒間維持してゆっくりと解放します。

胸部ストレッチ:ドアフレーム立ち、肘と肩が同じ高さになるように腕を伸ばします。ゆっくりと前に体を倒し、胸部と肩の筋肉にストレッチを感じます。この姿勢を15-30秒間じっくり、ゆっくりと解放します。

首のストレッチ:座った姿勢で、ゆっくりと右に首を伸ばし、左肩から首にかけてストレッチを感じます。この姿勢を15~30秒間、ゆっくりと解放します。それから同じことを反対側も伸ばしていきます。

まとめ

自宅で行うセルフストレッチは、肩こりの改善に役立ちます。 筋肉の柔軟性を改善し、血流を促進することで肩こりの緩和と予防が期待できます。

マッサージガン

コストを使っても良いなら購入もアリです。

肩こりの改善には、自宅でのケアとしてマッサージガンの使用が有効であり、専門スキルを必要とせずに、便利で効果的なアプローチであると言えます。

米国での一つの研究では、マッサージガンによる振動療法が筋肉の緊張についての研究では、振動療法が適切な頻度と強度で行われた場合、筋肉の血流を改善し、痛みを緩和し、緊張を緩和することが明らかになりました。

おすすめ方法

実際に、マッサージガンを使って肩こりを改善した例として、デスクワークに取り組む一部の個人が報告しています。

また、一部のスポーツ選手も、トレーニング後の筋肉の回復を助けるためにマッサージガンを使用しています。

マッサージガンを使うときは、振動は最弱レベルから始めるのがおすすめです。そこで物足りなさを感じたら、徐々に振動を強くしていきましょう。ですが、マッサージガンを同じ部分に長時間当て過ぎないよう心がけてください。目安としては、1つの患部に当てる時間は10秒から長くても3分以内がおすすめとされています。

なお、マッサージガンには「ダイエットなど、痩せる効果は期待できない」と言っていいでしょう。あくまで振動によって、筋肉や筋膜をほぐすことを目指すためにご使用ください。

まとめ

肩こりの自宅でのケアとして、マッサージガンの使用は有効な手段であることが科学的根拠と実際の使用例からも示されています。正しい使用法を理解し、必要に応じて専門家の意見を求めることが重要です。

入浴

いい入浴をおすすめします。

いい入浴は肩こりの改善に役立ち、身体の深部から血行促進や筋肉の緩和に効果的です。

お風呂に入って身体を温めると、肩こりの元となる筋肉の緊張を緩和し、血管を拡張することが可能です。それによって、肩に溜まっている疲労物質や痛み物質が筋肉外に排出することが容易になります。

また、日本においては伝統的に温泉(特に硫黄泉)の浴用が筋肉痛や関節痛の緩和に利用されてきました。 お風呂に入ることで、自律神経のバランスを整えることも可能です。

※お風呂の温度が42度以上だと逆効果です。熱すぎると交感神経が高まり、筋肉が硬直してしまうため、肩こりがもっとひどくなってしまうこともあります。

おすすめ方法

肩こり緩和を目指すなら、40度くらいの少しぬるめのお湯に15分~20分ほど浸かるようにしましょう。 ぬるめのお湯にじっくりと浸かることで、副交感神経が優位になり、体の緊張がほぐれてリラックスすることができます。

また、コリがひどい時は、シャワーで直接肩に交代浴もよく効きます。

まず、40~42度のシャワーを2~3分浴びてから17~20度のシャワーを2~3分浴びます。これを5~6回繰り返し、最後にお湯を浴びます。

温冷交代方法は実際の現場でも使用される方法になります。

まとめ

入浴は、自宅での簡単なケアとして肩こりを改善する効果的な方法の一つです。湯船につかることで血行が改善し、筋肉の緊張が和らぎ、リラクゼーション効果も得られます。

病気の可能性がある肩こり

肩こり+@の時は気を付ける

肩こりの原因は、姿勢の悪さ、運動不足、冷えなど、さまざまです。 しかし、肩こりがひどい場合や、肩こり以外の症状を伴う場合には、病気が隠れている可能性があります。

病気の可能性がある肩こりの症状

・肩こりに加えて、発熱、発汗、動悸、息切れなどの症状がある場合

・肩こりに加えて、吐き気、嘔吐、下痢などの症状がある場合

・肩こりに加えて、頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状がある場合

・肩こりに加えて、手足のしびれや痛みなどの症状がある場合

『心筋梗塞』

心筋梗塞とは、心臓を動かす心筋に血液が届かなくなることで激しく胸が痛む病気です。酸素と栄養分を3本の冠動脈(かんどうみゃく)を通して得る必要がありますが、冠動脈が詰まると、先にある心筋に酸素と栄養分が届かず壊死してしまいます。壊死した心筋は再生せず、心臓から充分な血液が送れなくなってしまい、最悪死に至ります。

『狭心症』

狭心症とは、冠動脈の血流が悪くなることで心筋が酸素不足になり、心臓機能の障害が発生する病気です。心臓には全身に血液を送るという重要な役割がありますが、心筋への酸素供給が不足すると、充分な血液を送ることができなくなります。

上記2つの病気では胸が締めつけられるような症状や放散痛という痛みを感じます。この痛みは、左肩にあらわれることがあり、肩こりと勘違いするケースが多い点には注意が必要です。

『その他』

・甲状腺の病気

・内臓の病気(肝臓病、腎臓病、肺病など)

・神経の病気(脳梗塞、脳出血、パーキンソン病など)

・筋肉の病気(筋ジストロフィー、線維筋痛症など)

ポイントとしては発症時期になります。病気の発症と肩こりの発症が同じ時期なら、病気からくる随伴症状としてまずは疑った方がいいです。

まとめ

肩こりは、多くの人が経験する一般的な症状です。しかし、肩こりがひどい場合や、肩こり以外の症状を伴う場合には、病気が隠れている可能性があります。早めに医療機関を受診して、病気の可能性を調べてもらいましょう。

まとめ

まずはお気軽にご相談をしてみて下さい。

肩こりは、現代人の3人に1人が経験する身近な症状です。肩こりの原因は、姿勢の悪さ、筋肉の疲労、ストレスなどさまざまですが、いずれも血行不良が関与しています。

鍼灸は、古くから中国で行われてきた伝統的な医療です。鍼灸は、細い針を皮膚に刺し、特定のツボに刺激を与えることで、血行を改善し、筋肉の緊張をほぐし、痛みを緩和します。

鍼灸の施術は、1回あたり50分~90分程度です。施術を受ける頻度は、症状の程度によって異なりますが、一般的には月に1回~2回程度の施術を継続することで、効果が期待できます。

鍼灸は、痛みの少ない安全な治療法です。ただし、妊娠中や授乳中の方は、鍼灸を受ける前に鍼灸師に相談してください。

参考文献

NIHによりマッサージガンの有効性